ひとり親日記 シングルマザー

『ひとり親日記』見えない貧困について

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みなさんはひとり親や、その子どものイメージについてどのように思われますか?

ひと昔前はクタクタの服を着ている、持ち物がボロボロなど見た目にも「貧相なイメージ」があったのではないでしょうか。

 

それが現代では見た目では分からなくなってきていると言われています。

 

以前、「子どもの貧困」をテーマにした番組でインタビューに答えていた女子高生が携帯電話を持っていたことで

「貧困でないのでは?」

という声が上がったことが話題になり、その時から「相対的貧困」という言葉をよく聞くようになりました。

 

【絶対的貧困】とは、最低限の食料や水、家が無く命の安全が確保されていない事

 

【相対的貧困】とはその国の貧困線に満たない状況である事

現在の日本の貧困とは後者を指す割合が多くを占めている状況です。

 

では、実際に我が家が実際に困った事。買えないものを赤裸々に書いてみます。

 

食 費

牛肉や果物などはあまり買えません。買っても私の口には入りません。丁度私が胃の病気をした為、ある意味少し助かっているという皮肉なこともあります。子ども達は育ち盛りなので食べ物には困らないように工夫していますが、中学校給食の無い堺市なので毎日のお弁当の材料も負担になっています。給食が始まっても給食代が発生するのですが。

 

学 用 品

入学時の制服代は予定していても入学してから夏服や水着の支払いが突然やってきます。どうして中学校の時の物ではダメなのでしょうか。

部活のユニフォーム。とてもお洒落なトレーナーなど場合によっては「必須ではない」と言われていても1人だけ持っていないのはどうなのかと悩んでしまいます。私の子どもは本当は欲しいのに家計を心配して「いらない」と言い、後になって泣きながら「欲しかった」と言ってきました。

 

理 用 品

我が家は女の子が複数人います。夜用のもの、普段用のものなど合わせると結構な金額になります。これは生きていく以上は必要な物ですよね。

市での配布はありますが「窓口に対面で1人につき1つ」という決まりがあり実際はハードルが上がります。中学生の子どもが毎月市役所の窓口に行ってもらうことは難しいと感じています。

 

洋 服

一番、見た目で判断されやすい洋服ですが私は古着屋さんを100%利用しています。子ども達はユーズド品を売買できるアプリを利用しています。

どちらもブランド物が500円程で売っているので靴まで買い揃える事ができ、ますます見た目で貧困とは分かりにくい、分からなくできます。

 

パ ジ ャ マ

意外に困るのがパジャマ。安くても3000円近くするので定価で買ったことはありません。安心価格のお店では2000円でもありますがポリエステルなど化学繊維100%のものになるので汗も吸収せず子ども達には合いません。

成長期なので毎年、合わなくなるのですが買い替えができません。私は破れても着ています。購入する時はオフシーズンになってから来年に向けてセールで購入するようにしています。

 

家 具

地元のリサイクルショップか「譲ります」コミュニティなどで手に入れます。

 



まだまだありますがキリが無いのでこれくらいに・・・
そもそも家が狭すぎて困ります。2LDK、15坪の団地に3人で住んでいます。子どもとは言え、中学生高校生ともなると大人サイズが3人、10畳のLDKの学習机は無理が出てきました。

 

これだけ書くとネガティブなイメージになってしまいますが

 

実際はマイナスだけでは無く、
子ども達も工夫することの楽しさや、
丁寧に暮らす技や心地よさなどを
身に付け日々を大切に送ることができています。

 

誕生日にはケーキでお祝いできる幸せ、塾代補助を頂ける事に感謝しています。

 

 

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