唯一無二の卒業式:一人ひとりの子どもの人生に寄り添って
2025年3月22日(土)堺市福祉会館にて5回目の卒業パーティが行われ子ども未来から5名の子どもたちが卒業式を迎えました。
多くの方々がお祝いに駆け付けてくださり温かい式となりました。
今年も子ども達たち自主的に飾り付けを行いました。
認定NPO法人子ども未来 代表理事 辻本加平の挨拶から紹介させて頂きます。
「本日はおめでとうございます。子ども未来ではひとり親の方々にむけて塾代補助を行う上で年に3回の面談を実施しています。塾代を補助する為だけの面談では無く子ども達の成長を個々に見守りながら子ども達や保護者に会える貴重な時間となっています。
幸せとは思いやりを持つことです。どのような家庭の子ども達でも教育格差に負けてほしくありません。
人に与えること、役に立つ事をすると必ず自分に返ってくると信じ、支援を通じて世の中に還元したいという思いで子ども未来の活動を続けています。」
卒業生には代表理事から一人ひとりに卒業証書が手渡されました。
出会った期間よりも手のかかった子どもへの思いがよみがえります。
卒業生からもスピーチがありました。
それぞれの人柄が出たスピーチで「これぞ子ども未来の子どもたち!」と嬉しく感じました。
普段からご支援を頂いている皆様からも子どもたちにお言葉を頂戴しましたので一部ご紹介させて頂きます。
中田惠三 様【ナカタ産業株式会社 代表取締役社長】
「本日はおめでとうございます。大学に進めない子どももおられる中で進学できる事はとても恵まれています。社会人になった時には社会に恩返しをしていく。恩返しとは働く、勉強する事。関係者の方々に現況を報告することも恩返しの一つです。楽しみに報告を待っています。」
西浦結香 様【株式会社南海グリル 代表取締役】
「本日はおめでとうございます。一生懸命やっていたら必ず誰か見てくれていると昔、中学校の先生に言われた今も意識しています。大切な事は良い大人に会う事です。そのためには自分が行かないといけません。導いてくれる人は必ずいます。人生無駄が無いからこそ一生懸命生きてください。良い大人になって恩返しができるように進んでいってください。」
畑登代子 様【株式会社ハタ生活総合研究所 代表】
「本日はおめでとうございます。赤ちゃんは自分で家庭と両親をえらんで生まれてくると言われています。親だって反面教師、前面教師にもなりその連鎖で今日の人生があります。人は必ず使命を授かっている、天命はお金でも名誉でもありません。人生は何があるかわかりません。能力、価値観を糧に生き抜いてください。自分を信じて羽ばたいてください。」
森山浩行 様 衆議院議員
「本日はおめでとうございます。人生で自分が行ったことに無駄はありません。やりたいことにどんどん挑戦していってください。私の思う教育とは、昔ながらの苦手を克服する教育ではなく、やりたい事を一生懸命やる事です。その場その場で思ったことを全力でやる事で将来への展望が開けます。」
三原聖司 様【エフ.ピー.スリー代表】
「本日はおめでとうございます。みなさんに一番お伝えしたいい事は挑戦する勇気を持ち続けてくださいということです。失敗を恐れる人が多いですが、失敗とは「やらなかったこと」であり、やった失敗は【経験】という貴重な言葉になります。経験は楽しく豊かに生きていくということです。失敗は恥ずかしい事ではありません。経験を身につけたということです。大人になってから社会への恩返しというのは、自分自身の背中を見せることで後の人の力になるのです。」
この他にも保護者の方々の今までの苦労や、ひとり親として考えされる事など赤裸々に語られる場面もありました。
最後は毎年ピアノの演奏を担当してくださっている石井智子さんのご提案で
「オワリはじまり」を会場に参加したみなさんで歌いました。
子ども未来では、NPO運営側だけでなく保護者、支援者、卒業生、それに限らず多くの方々の参加で作り上げる手づくり感あふれる卒業パーティを毎年開催しています。
プログラムにも決まりはありません。
スピーチ一つとっても、準備してきた文章を読み上げる子、照れて始めの一言がなかなか出ない子、アドリブで人を笑わせる子・・・それをとがめることなく、全てを受け止めてくれる人ばかりです。
そしてそれは結果的に子どもたちに「今の自分のままでいいんだよ」というメッセージとなっていると感じています。
来年もまた個性あふれる卒業パーティを楽しみに、
これからも子ども未来の活動を見守って頂き、
子ども未来の活動に温かいご支援をいただけるよう、
引き続きよろしくお願い申し上げます。