子どもの貧困問題

ご寄付によって子どもが勉強を諦めない社会が実現できています

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子ども未来は、現在、約70名の継続的なご寄付や、単発のご寄付によって、ひとり親家庭が著名塾に通学費用を6割引で利用できる制度が運用できています。

その結果、家計が最もしんどい時期でも勉強を諦めなくてよくなり、国の支援も併用すれば、親が経済的に苦しくても、大学卒業もできる状況になっています。

寄付者の皆さんのおかげで、どう子どもの未来が変わるのか?ご寄付の意義について、ご紹介させていただきます。

子ども達の声

私達は、塾代助成と面談事業を行っていますが、面談する中で、子どもたちからは、こんな声がいただいています。
子ども達からの声

とてもありがたいことです!

なぜ貧困に?ひとり親家庭の2人の1人が貧困に陥る現状

子どもの貧困問題、勉強を諦める
私達は、ひとり親家庭に限定してのサポートを行っていますが、実は、ひとり親家庭の2人に1人が貧困である事をご存知でしょうか?

以下で、ひとり親家庭の現状について詳しく見ていきましょう。

仕事がない、養育費がもらえない等、負担が母親に集中しています

ひとり親家庭が貧困に陥るのは、「自己責任」では済まされません。

  • 離婚理由はDV等、借金問題等が多数を占めている
  • 養育費がわずか20%しか支払わていない
  • 子どもを育てながら働ける正社員職がほとんどなく、パートで働かざるを得ない

などが、あげられます(大阪市の状況)。
出典:大阪市のひとり親の現状

ひとり親家庭の内訳をみると、9割がシングルマザー、1割がシングルファーザーとなっているというデータがあります。

この数字、よく、目を留めてみてください。なぜ9割がシングルマザーなのでしょうか?

離婚せざるを得なく子育ての責任を、ほとんどの場合女性が背負い、その結果、貧困に陥らざるを得ず、子どもにしわ寄せが来ている状況となっているようです。

子どもへのしわ寄せ

日本で貧困である事は、相対的貧困と呼ばれ、餓死することなどない状況で分かりにくいですが、「靴下の穴が空いても買い替えができない」ようなことが起こっています。

あるアンケートでは、貧困世帯の約7割が塾・習い事を諦めた経験があるという声があります。
子どもの生活と声1,500人アンケート
出典:ひとり親家庭等を対象にした子どもの生活と声1,500人アンケート最終報告書

想像力を働かせると、日常には貧困が広がっている状況がイメージできます。

ひとり親家庭が特に経済的負担が苦しいのが子どもが中学生・大学生の時

特にひとり親家庭が経済的に苦しくなるのは、子どもが中学生の時と、大学生の時です。
子どもが貧困に陥る背景

子どもの教育費が大きい時程厳しくなるため、親の経済状況を知って、子どもが様々なものを諦めざるを得ない根拠が分かります。

高校無償化、大学無償化を利用すれば、通える

親が経済的に厳しくても、子どもが学べるように、近年は少しづつ制度が充実してきています。

政府も子どもの貧困問題を是正するために、動いていることもありますが、まだまだ一般的に知られていません。

ぜひ、以下のような制度があることを知ってもらえたら嬉しいです。

高校無償化

高校無償化は、所得の低い世帯の生徒に対し、支給対象になれば公立・私立共に、高校の授業料も実質無償化となる制度です。

以前は、国公立が対象でしたが、2020年4月から対象が、私立にも拡大されるよう改正されています。

支給は、直接、生徒や保護者に支払われるのではなく、国から都道府県を通して学校に就学支援金を支給し、学校が生徒に代わって授業料に充当するという仕組みになっているようです。

大学無償化で大学生の2人に1人が借金を背負う現状が変わる

大学無償化は、2020年4月に始まったばかりの制度で、親の所得が低くても、

  • 入学金、授業料の負担を大幅に下げて、ほぼ無償で大学に通うことができる
  • 大学に通っている間の生活費等も、毎月支給される

という制度です。

詳細は、別機会にご紹介しますが、今までは、大学生の2人に1人が貸与型給付金(=借金)を背負わないといけないという状況でしたが、左記を解決する政策が、既に実現しています。

子どもが勉強を諦めなければ、親の経済状況が苦しくても、大学卒業できる状況が、実現できているんです!

まとめ

昨今のニュースで取り上げられる「子どもの貧困問題」は、当団体のような民間が行うサポートと、公的サポートと併用すれば、是正する事ができる状況が実現しています。

しかし、まだまだ、サポートが十分とは言えず、上記をご理解下さり、寄付をしていただく方も限られていて、だからこそ、皆さんのご好意がありがたいです!

皆さまのおかげで、当団体のサポートを受けるひとり親家庭の子どもが勉強の遅れを取り戻し医者になりたいという夢を持つという希望の種が芽生えています

これからも、ご寄付いただける皆さんと共に、支援を拡大できるよう活動を続けていきますので、応援よろしくお願いいたします。

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