不登校の児童生徒数が増加していることは、
過去30年以上にわたって続いています。
特に、
令和2年から4年度にかけての中学校の不登校者数は急増し、
約13万人から約19万人に増加しています。
不登校の割合も深刻で、
小学校では約60人に1人、
中学校では約17人に1人が不登校という状況です。
直近3年間での中学校の不登校割合の推移も、
4%から6%へと増加しています。
中学3年生を除く全学年で不登校者数が増加しており、
特に小学6年生から中学1年生の間で
不登校児童生徒数が約1.7~1.8倍にも増加していることが
中1ギャップとして浮き彫りになっています。
この現状を踏まえて、
不登校児童生徒を学校に登校させることにこだわるのではなく、
不登校でも適切な教育を受けられる機会を整備する方向にシフトする必要があるでしょう。
不登校が増える背景にはさまざまな要因がありますが、
その一つに学校への適応困難やストレスが挙げられます。
このような生徒たちには、
柔軟な学習環境や個別支援の提供が必要です。
また、不登校者が学ぶ場が学校だけでなく、
オンライン教育やコミュニティセンターなど、
さまざまな場所で提供されるべきです。
不登校者も社会の一員であり、
彼らの教育権を保障し、
個々のニーズに応える教育制度の構築が求められます。
不登校は単なる学校の問題ではなく、
社会全体で取り組むべき重要な課題であり、
適切な支援が必要です。