私達の人生は「過去」と「今」と「未来」で成り立っています。過去の出来事は終わりましたので、過去は変えることはできません。でも、出来事に対する意味付けは成長と共に変化していきます。例えば「あれは失敗だった」が「あのお陰でこんなプラスもあった」。「あの人は許せない」が「あの人に感謝したい」と。否定から肯定に、もちろん肯定から否定もあります。意味付けの変化の下にあるのは心です。「自分が源泉」であるという思考があれば辛い反省も出てきますが、深い学びが出てきます。このように歳を重ねると新しい気付きがたくさん出てきます。
「今」と「未来」はこれからです。この二つはとても関係性は高いです。創り出したい「未来」があれば、その現実のために「今」があります。未来に希望がなければ毎日がダラダラ過ごしてしまいます。未来がある人の話は楽しいです。過去がいくら立派でも、未来のない人は過去の自慢話が続くので退屈します。「過去に生きるか」「未来に生きるか」、私は自分の未来がなくなったら、人前で話すことは止めようと思っています。
では未来をどうするか、楽しそうな夢があればそれに向かって下さい。でも夢というそんなに大それたことではなく、もっと身近にこれから「どうしたい」「どの様に生きたい」で充分です。未来を創るには「心の欲求を行動に移す訓練」が必要です。長年、所属する組織、会社から何をするかを指示され、それをしっかり実行することに慣れてきた方がいます。自分でこれからどうしたいか、思いめぐらす習慣の弱い人はご注意ください。好奇心を高めて、先ずは「やりたいこと」を明確に。大切なことは熱量、「出来たらいいなー」ではなく「必ず成功させる」です。いつ、どこで、誰と、どのようにするか、ゼロからイチを創り出して下さい。自己肯定感を向上させたい人は、私の著書をおすすめします。
過去の成功と失敗から学び、楽しい未来に向かって今を生きましょう。人生はアップダウンを繰り返しながら、ずっと続きます。完成形はありません、それが死ぬまで続くでしょう。
認定NPO法人「子ども未来」代表理事 辻本加平